全国の製薬・医療関係者が参列 桜井・大神神社で「鎮花祭」 奉納された医薬品類は施設へ寄贈へ
2024年04月19日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
人々の無病息災や製薬・医療の発展を祈念する「鎮花祭」(はなしずめのまつり)が18日、桜井市の大神神社で営まれ、約180社の製薬会社から医薬品など約2500点が奉納された。
疫病を鎮めるための祭儀として「大宝律令」にも定められた国家的な祭祀だった歴史を持ち、今に続く。「薬まつり」の名でも知られ、全国の製薬・医療関係者が参列している。
本社拝殿では、奉納された医薬品などが並ぶ中、薬草として重宝されてきた百合根や忍冬が神前に供えられ、参列者が玉串をささげるなどした。続いて、病気平癒・身体健康の神様とされる摂社の狭井神社でも古来の定めにのっとり、同様の神事が営まれた。
供えられた医薬品などは後日、県内約カ所の社会福祉施設に寄贈される。