国宝・鑑真和上坐像を特別公開 奈良・唐招提寺で開山忌舎利会
2024年06月6日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
唐招提寺(奈良市)の御影堂で5日、国宝・鑑真和上坐像の特別公開が始まり、続々と拝観者が訪れた。奈良時代に中国・唐から来日し、同寺を開いた高僧、鑑真をしのぶ「開山忌舎利会」に合わせた公開で、7日まで。
鑑真は仏教の戒律を伝えるため5度の失敗を乗り越えて来日。国内最古の肖像彫刻として知られる鑑真和上坐像は当時の鑑真の姿を伝え、周囲には日本画家、東山魁夷が海などを描き奉納した襖絵・障壁画が並んでいる。
期間中、鑑真和上坐像を納めた厨子を開扉して公開。訪れた人たちは、命がけで日本に渡った鑑真の遺徳をしのんで静かに手を合わせていた。個人の特別拝観は当日受付で、1時間当たり150枚の整理券を配布。特別拝観料は大人千円で、別に通常の入山料がいる。