ファンシー雑貨の「スケーター」が大和郡山に大型物流拠点 商品カテゴリー・販路の拡大目指す
ファンシーグッズなど日用雑貨の企画・販売を手掛ける「スケーター」(奈良市)が、奈良県大和郡山市に建設を進めてきた大型物流拠点が完成した。物流網の集約と設備の自動化を進めて業務の効率化を図り、商品のカテゴリーや販路などを拡大させる考えだ。8月中旬に稼働の予定。
完成した新拠点「大和郡山物流センター」は、西名阪自動車道や京奈和自動車道の両インターチェンジに近く交通利便性の高い立地。1万6千平方㍍の敷地に、本社社屋と同じ青と緑のボーダー柄をまとった鉄骨3階建ての建屋(延べ2万4千平方㍍)を建設した。
センター内は、電動式移動棚の自動ラックシステムを採用し、ピッキング補助ロボットを16台導入。こうした自動化で人手を半減させることが可能という。また、現在県内に約10カ所ある倉庫を同センターと本社などに集約できた、としている。総投資額は60億円。
現地で21日、完成式典が開かれ、鴻池総一郎社長は「商品カテゴリーの拡大をはじめ、海外向けやインターネットなど販路の拡大を目指した成長戦略のシンボルとしてこのセンターを位置づけたい」と話した。
同社は昭和13年創業。サンリオをはじめディズニーやスタジオジブリなどのキャラクター商品を多数取り扱い、弁当箱の年間販売数は200万個以上。商品企画力に定評があり、現在は製造を国内外のメーカーに委託している。今年2月期の売上高は158億円。