酷暑に無病息災祈る 桜井・綱越神社で「おんぱら祭」
2024年08月1日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
「おんぱらさん」と呼ばれて親しまれている奈良県桜井市の綱越神社で31日、夏の例祭(おんぱら祭)があり、神馬引きや茅の輪くぐりなどで参列者らが無病息災を祈った。
おんぱら祭は、夏を元気に過ごせるよう祈る「夏越の祓」の祭典で、30日に宵宮祭があり、この日の例祭では、神職が大祓詞を唱える中、古式にのっとり神馬が本殿の周りを3周。そのあと神職らに続いて参列者らが、古歌を詠唱しながら境内に設けられた茅の輪をくぐって無病息災を祈願した。後宴祭は8月1日。
同神社は、大神神社の摂社で延喜式神名帳に記載される古社。「夏越」が訛って「綱越」の社名になったとも言われ、「おんぱら」も「お祓い」の転訛とされる。