横断歩道の安全「ありがとう」 奈良県安協が旗2500本を県に寄贈、各自治体に配布
2024年08月29日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
横断歩道を利用する子供たちを交通事故から守ろうと、ドライバーに注意を呼びかける「ありがとう横断旗」2500本が、奈良県などに寄贈された。順次、各市町村へ配布されている。
旗は、黄色地に「ありがとう」などの文字と県などが進める交通安全運動のシンボルマークがデザインされ、車両に歩行者への注意を促すとともに停止したドライバーに感謝を伝えるもの。県交通安全協会が、令和元年から毎年この時期に寄贈を続けている。
県庁で今月20日に贈呈式があり、同協会の高岸正光会長から県交通対策協議会の常任委員を務める毛利嘉晃・県地域創造部長に目録などが手渡された。
県によると、県内で道路横断中、事故に遭った中学生以下の子供は昨年1年間で12人(いずれも軽傷)。高岸会長は「道路を横断する歩行者の安全対策の一助として、旗を有効活用してほしい」と話していた。
旗は持ち手が80㌢と1㍍の2種類あり、短い方は集団登校時などに児童らが使用。長い方は学校や自治会などに配られ、教職員や保護者、地域のボランティアらに活用してもらう。