「ノボテル奈良」開業 日帰り型観光からの脱却やMICEの受け皿目指す
2024年09月5日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
世界各地にホテルをチェーン展開する仏アコーが運営するシティーホテル「ノボテル奈良」が4日、奈良市にオープンした。日帰り型観光からの脱却の一翼を担うとともに、国際会議や展示会といった「MICE」の受け皿を目指す。
奈良県内最大の会議場機能を持つ県コンベンションセンターに近いアミューズメント施設跡地に、鉄筋9階建て(延べ1万3500平方㍍)の施設を建設。宿泊型観光への転換を目指す県も宿泊施設立地促進事業の補助金を交付し、オープンに協力した。
客室は計264室あり、宴会場や会議室、ワークラウンジ、大浴場などを整備したほかバーやレストランもあり、眺望の良い8階にはルーフトップテラスを備えた。装飾や飲食のメニューに「奈良らしさ」をふんだんに取り込む工夫も凝らす。
アコーは110カ国に5700以上のホテルを運営。日本では軒目で、ノボテルブランドの出店は2軒目となる。「大阪や京都との利便性がよく、ここを関西周遊の拠点としてほしい」と戒田真総支配人。MICE事業の需要増を目指す県コンベンションセンターの受け皿としての利用も期待している。