奈良競輪場存続へ 累積赤字一掃し黒字化で、検討委が意見まとめ
2015年10月20日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
県営競輪場(奈良市)の存廃を検討する県の「県営競輪あり方検討委員会」が「平成29年度以降も施設を存続させる」とする意見をまとめたことが19日、分かった。今年度中に報告書をまとめ、県に提出する。
県営競輪場は昭和25年にオープン。当初は好調な売り上げで県財政を支えてきたが、不景気などの影響で赤字に転落。累積赤字は最大で1億2200万円に上った。しかし、近年のレースの売り上げは好調で、運営の包括外部委託により人件費も大幅に削減。平成25年度には累積赤字を解消し、黒字に戻っていた。
検討委ではこれまで、県営競輪場を28年度末で廃止するか、29年度以降も存続させるかを議論。先月30日の会合で33年度まで黒字が続くとする県の見通しが示されたことから、存続させることを全会一致で決めた。
【関連記事】
閉鎖した「大津びわこ競輪場」の維持費に毎年2500万円支出 ようやく跡地利用検討へ
(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)