「古事記と宇宙」に耳澄ませ 中学生向け記念講演 大和郡山市
奈良県大和郡山市は、子供たちに宇宙に興味を持ってもらおうと、中学生を対象にした記念公演「古事記と宇宙」を同市のDMG MORIやまと郡山城ホールで開催した。宇宙物理学者で京都大・花山天文台(京都市山科区)の柴田一成名誉教授が講演するとともに、シンセサイザー奏者の喜多郎さんが演奏を披露。市立中学校5校の3年生約700人が耳を澄ませた。
同公演は、古事記に沿って壮大な宇宙の交響曲を作り上げた喜多郎さんが、アルバム制作のために花山天文台を訪れたことで誕生したコラボレーション。全国各地で上演されている。
柴田名誉教授は壇上で、「(太陽神のアマテラスオオミカミが天岩戸に隠れるという)日食の現象をあらわした『天岩戸伝説』など古事記に描かれた世界は宇宙観そのもの」などと宇宙と古事記の関連を説明。太陽系内の惑星や天の川、星団といった映像が流れる中、喜多郎さんが幻想的な調べを奏でた。生徒たちは曲が終わるごとに大きな拍手を送っていた。
柴田名誉教授は「宇宙には国境がなく、私にとって一番のあこがれの存在」と呼びかけ、喜多郎さんは「神様と宇宙は人々にとって密接な関係にある。精神世界に近づけるような曲に仕立てることができた」と話した。

壇上で生徒たちと話す柴田一成名誉教授(右端)と喜多郎さん(左端)=大和郡山市
郡山西中学校3年の坂本優花さん(15)は「今日の公演は、果てしない宇宙の喜怒哀楽を感じた気がする。塾の帰りに夜空を見上げ、広い視野を持てる時間を楽しみたい」と笑顔を見せた。


































