県のK-POPイベント 奈良公園以外も検討
2025年01月23日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
県が10月に予定している韓国のK―POPアーティストによるコンサートなどの交流イベントについて、山下真知事は22日の定例記者会見で、奈良公園(奈良市)とする会場について再検討していることを明らかにした。
イベントは韓国・忠清南道との文化交流の一環として、舞台設営など総事業費約2億7千万円をかけて無料コンサートなどを開催し、9千人規模の来客を見込んでいた。
これに対し昨年の12月議会では、一部議員がコンサートの費用対効果を疑問視し、補正予算案から関連予算を削除した修正案を提出したが、反対多数で否決。補正予算案は可決されたものの、賛成した議員らが支出額の縮減などを求める申し入れ書を提出した。
山下氏は会見で、「申し入れ書では奈良公園に限らず県内の適地を幅広く検討するよう求めているので、その趣旨に従って開催地を検討している。屋内を含め開催経費を節減する手法を考える」と説明。支出額縮減のためクラウドファンディングも含めた手法なども検討しているといい、韓国側と協議を進めていくという。
山下氏は交流イベントについて、「日本の若者に人気のK―POP公演を中心に古来(朝鮮)半島と交流のある奈良県で行うことは意義深い」と話した。