センバツ高校野球、天理高が3年ぶりに選出「全国レベルの代表校とプレー楽しみ」

選抜出場が決まり、喜ぶ天理高の選手たち=天理市
第97回選抜高校野球大会の選考委員会が24日、大阪市内で開かれ、奈良県内からは天理(天理市)の出場が決まった。県勢の出場が決まるのは、令和4年の第94回大会の同校以来3年ぶりで、天理は27回目の選出となる。大会は3月18日に兵庫県西宮市の甲子園球場で開幕する。
この日午後3時半すぎ、パソコンのライブ配信で出場決定を知った西田伊作校長は、「とてもうれしい。選手たちには今日という日を迎えられた感謝の気持ちを忘れずチーム作りをしてもらいたい」と話し、グラウンドで待つ選手らに吉報を伝えた。選手らは「優勝するぞ!」と雄たけびを上げ、喜んだ。
昨秋の近畿大会では準決勝で東洋大姫路(兵庫)に11-3で敗北を喫した。悔しさをばねに冬季練習は、走り込みや筋トレ、基礎を中心に体づくりに取り組んできた。永末峻也主将(2年)は「全国レベルの代表校とプレーできることが楽しみ。さらに技量アップを図って、日本一を目標に応援してくれる人が喜んでもらえるよう、よい結果を出せるよう頑張りたい」と意気込みを語った。
秋季近畿大会県予選では最速141キロの直球と変化球を織り交ぜた投球で活躍したエースの下坊大陸(りく)選手(2年)は「体づくりを中心に行って体重も10キロ増えた。少しでもチームの力になれるよう頑張る」と力を込めた。また遊撃手の赤埴幸輝選手(2年)も体重を4キロ増やしたといい、「送球の強さやステップの速さも実感できている。強い気持ちで一戦ずつやっていきたい」と話した。
藤原忠理(ただまさ)監督は「守備で失点を防ぐことを徹底したい。選手らには近畿の代表校としての責任や自覚をもつことを忘れないでもらい、頑張っていきたい」と話した。