「いざというときに備えて」天理市の2自治会が合同防災訓練
2025年01月28日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
天理市の柳本町自治連合会と渋谷町自治会は26日、合同防災訓練を市立柳本小学校で開催した。両町は、将来大規模地震が起きるリスクのある奈良盆地東縁断層帯に隣り合って位置しており、いざというときに備える。

パイプとカーテンでつくられる避難所
訓練には、住民約500人が参加。自動体外式除細動器(AED)を使った救命救急、カーテンとパイプを使った避難所づくりなどを体験した。また会場では、消防団員が放水訓練を披露したり、災害時の炊き出しの献立になる豚汁が振る舞われたりした。
柳本町自治連合会長の長岡靖さん(79)は「東日本大震災や能登半島地震など、大地震を対岸の火事と思わないでほしい。その時のために今から備えられることを知ってほしい」。渋谷町自治会長の島岡誠さん(53)も「避難所となる柳本小学校での開催は、地域の人同士の顔が見える交流につながった。いざというときにご近所同士が協力して避難活動などに取り組みたい」と話していた。