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県内初 奈良市、災害時に「重機部隊」 緊急車両の通行確保 


奈良市の仲川げん市長は28日の定例記者会見で、地震や豪雨などの災害時に路上のがれきを撤去して緊急車両の通行の回復を図る「重機対応部隊」を同市消防団に設置したと発表した。2月1日から運用する。重機部隊の設置は県内初という。

奈良市消防団「重機対応部隊」が活用するショベルカー(奈良市提供)

部隊は消防団員約千人から重機の操縦資格を持つ6人を選抜し、現場指揮者を加えた7人で構成。機材は資格を持つ6人が所有するショベルカーなどを活用する。消防車や救急車が路上の障害物で通行できなくなった場合に出動し、市は出動ごとに機材の借り上げ料やガソリン代を支給する。
昨年1月の能登半島地震で市消防局が現地支援に当たった際、緊急車両の通行確保が課題になったことから部隊を創設した。地震のほか土砂崩れなどでの重機を使った活動が重視されるようになっており、全国で7つの自治体が導入している。松山市が平成25年に導入した「機動重機消防団」は、昨年の松山城土砂崩れでも活躍した。
この日の会見で、仲川氏は「専門性の高い技能を持ち、火災での障害物除去にも有効だ。部隊の活躍に期待している」と述べた。

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