「かかる費用は規格外」奈良県K-POPイベント中止求める団体が550人分の署名を提出
2025年01月29日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
奈良県が韓国との国際交流として10月に予定しているK―POPアーティストによるコンサートについて28日、中止を求める住民団体が約550人分の署名を県国際課に提出した。
署名提出したのは「奈良を守る会」。同会はあわせて、「イベントにかかる費用は規格外な額である。県民との対話の場を持ち、実施に至った経緯を説明すべきだ」とするコメントを発表。また、湯浅忠雄代表はこの日の記者会見で「K―POPだけをやるのは交流事業と言わない。それにこだわるなら県ではなく、私的機関が主催すべきだ」と話した。
県は韓国・忠清南道との文化交流の一環として、舞台設営など総事業費約2億7千万円をかけて無料コンサートなどを開催し、9千人規模の来客を見込んでいた。昨年の12月県議会では、関連予算を盛り込んだ補正予算案が可決されたものの、賛成した議員らが支出額の縮減などを求める申し入れ書を提出。山下真知事はこれを受け、当初奈良公園(奈良市)としていた会場について再検討し、経費節減を目指す意向を示している。