特殊詐欺等多発警報を発表 生駒市、7月まで注意喚起の取り組み
生駒市は、特殊詐欺などの被害が増えているとして「特殊詐欺、SNS型投資・ロマンス詐欺多発警報(特殊詐欺等多発警報)」を発表した。7月31日までを対策強化期間とし、県警生駒署と連携して約100カ所で出前講座を実施するほか、交流サイト(SNS)のX(旧ツイッター)やホームページなどで注意を呼びかける。
市が詐欺に関する警報を出すのは、平成25年11月の「振り込め詐欺等多発警報」以来2回目。
県警によると、特殊詐欺の県内被害額は令和5年の約5億9310万円(件数230件)から6年の暫定値では約13億4340万円(270件)と急増。生駒市でも5年の約3050万円(31件)から6年の暫定値では約1億3420万円(37件)と大幅に増加した。
一方、SNS型投資・ロマンス詐欺は6年に集計が始まり、被害額は同年の暫定値で県内約32億6400万円(243件)、生駒市約3億8千万円(24件)と特殊詐欺より大きくなっている。
対策強化期間中には、市長や生駒署長が高齢者が集まるイベントを訪問して注意喚起するほか、市の各部署や生駒署員が約100カ所の高齢者の集まりで出前講座を実施。このほか、市広報誌で被害事例を紹介▽市ホームページでの注意喚起▽市各部署のXで発信▽コミュニティバス内に啓発チラシを掲示▽生駒署で懸垂幕掲示|などに取り組むとしている。