奈良市クリーンセンター策定委 市側が候補地4カ所提示
奈良市が進める新ごみ処理施設「クリーンセンター」の候補地を選定する「市クリーンセンター建設計画策定委員会」が28日、市役所で開かれた。市側は候補地として七条地区を含む4カ所を提示し、委員の意見で3カ所程度の追加を検討することになった。また過去の策定委での評価方法を踏まえ、点数付けで可視化して総合評価を行うことも決めた。
この日、市側が示したのは大和田町=52・4ヘクタール▽七条町=11・3ヘクタール▽北之庄町=28・8ヘクタール▽今市町・池田町=25・4ヘクタール-の4カ所。平成18年に行った選定作業をベースに、10ヘクタール程度の空き地であることや学校施設から300メートル以上離れているなどの条件に基づいて抽出した。また、ごみの収集運搬コストに関する選定条件を柔軟にするよう委員から提案があり、さらに3カ所程度の追加を検討することになった。
候補地の評価方法も過去の審議にならい、住宅地との近接状況や経済性などを採点し、総合評価を点数で示すことも確認。災害リスク、景観など過去に入っていなかった評価項目を追加する方針を示した。
この日の審議後、中川幾郎委員長(帝塚山大名誉教授)は「委員の意見も踏まえ、候補地を1カ所にせず、複数に点数を付けて示す可能性もある」と述べた。