奈良市、サマルカンドとの交流展、自力調達で寄付金1億円達成
2025年02月1日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
奈良市がふるさと納税型クラウドファンディング(CF)などによる資金調達を図っている「(仮称)奈良・サマルカンド特別交流展」事業について、市は1月30日の市議会観光文教委員会で、CFでの寄付が4千万円を超え、さらに企業協賛で6千万円の調達が見込めると明らかにした。
市は総事業費を4億円と見込むが、市税投入を行わない方針も示しており、うち寄付による調達の目標額1億円を達成したことになる。
市とウズベキスタン・サマルカンド市は、シルクロードの終着点と中継地の縁で令和4年に姉妹都市提携を締結。提携5周年にあたる9年に、奈良国立博物館を会場にウズベキスタンの国宝級の美術品を集めた特別交流展を計画している。
市は当初予算案に関連経費4500万円を計上したが、市議会は説明不足や事業規模が大きすぎるなどとして、全額削除。市は自力調達へと方針を変更し、昨年12月3日からCFを募ったところ、今年1月29日時点で約1900件、金額で約4049万円の寄付が集まったという。このほか企業に協賛を求めており、この日の委員会で、17社から6千万円の提供の内諾を得ていると説明した。