近鉄郡山駅前商業施設の再整備 運営の日本アシストが撤退
2025年02月4日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
大和郡山市は3日、近鉄郡山駅前の商業施設「アスモ大和郡山」の再整備事業から、同施設の運営を手がける「日本アシスト」(大阪市)が撤退することを発表した。
市は令和8年度にアスモを解体し、公共駐車場と店舗などを備えた複合施設に建て替える計画で、5年10月に同社と計画に向けた基本協定を締結。しかし同社は、原材料価格や労務単価の高騰に歯止めがかからない状況を鑑み、「事業性を確保できない」と判断して、1月15日に市に撤退の申し入れをしたという。
建物を解体した後の用地は市が取得するという協定締結時の条件は維持したまま、市と同社は6年度中に協定を解約する予定。市は今後、事業計画は変更せず、再整備後に運営を担う事業者を公募し、10年中のオープンを目指すという。
上田清市長は「撤退の申し入れは誠に残念。今後新事業の実現に尽力し、市民の期待に応えたい」とコメントしている。