奈良市の企業誘致 2回目公募も不調 近鉄大和西大寺駅前
2025年02月28日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
奈良市は27日、近鉄大和西大寺駅北側の市有地(約1360平方メートル)での企業誘致事業で、2回目の公募に応募がなく不調に終わったと明らかにした。市が賃貸する土地に事業者がビルを建設する公募型プロポーザルの事業で、市は初回の公募が不調だったことを踏まえて条件を緩和したが、応じる事業者がなかった。 同市有地は大阪、京都、県中南部のいずれへも結節する高さ制限31メートルの商業地域。契約期間終了後は更地にして市に返却する事業用定期借地方式だが、初回の募集後、事業者から「30年以上50年未満」の賃借期間では建設費の回収が見通せないといった意見があり、市は再契約を可とするなど条件を見直し、参加表明を昨年11月下旬から今年1月末まで受け付けていた。
市はさらに条件を見直して3回目の募集を行う方針だが、建設コストの上昇などを背景に取り巻く環境が厳しいとしている。