旧車の博物館入館1万人 奈良トヨタ「まほろばミュージアム」
奈良トヨタが整備復元した旧車を展示する自動車博物館「まほろばミュージアム」(奈良市八条)の来館者が1万人を達成した。

セレモニーでくす玉を開く菊池攻社長(右から2人目)ら=奈良市
同社は平成16年から、エンジニアの技術継承を目的に劣化の激しい車を新車同様に整備復元する作業「レストア」を行っており、手がけた車が増えてきたことから、一般の人に見てもらおうと令和3年に同館をオープン。現在、18台が展示され、北海道や沖縄から訪れる人もいるという。
2月26日にはセレモニーが開かれ、奈良フィルハーモニー管弦楽団と関西歌劇団による記念オペラコンサートを開催。同館でユニフォームを展示しているプロ野球の読売ジャイアンツの巡回投手コーチ、久保康生さん(66)が挨拶したほか、愛車のスープラを奈良トヨタにレストアしてもらい、同館に寄贈した高市早苗衆院議員によるビデオメッセージも披露された。
1万人目の来館者となったのは、2歳と3歳の子供たちと一緒に訪れた大和郡山市の公務員、上田泰司さん(40)と妻の明子さん(39)。「子供たちが乗り物に興味を持つようになって初めて訪れた。昔の車は本当にかっこいいです」と喜んだ。
菊池攻社長は「今後も昔の車のレストアを行い、多くの人の目に触れる機会を作り、2万人、3万人の来館者を目指したい」と抱負を話した。