県消防学校は五條へ移転 防災拠点と一体に 大和高田案から変更
2025年03月4日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
老朽化が進む県消防学校(宇陀市)について、県は五條市の県有地に移転させる方針を明らかにした。同市に予定している防災の南部中核拠点と一体的に整備する考えで、山下真知事は3日の県議会2月定例会本会議で「(消防隊員らの)教育施設として必要な規模や整備スケジュールを決め、早期移転に取り組む」と述べた。
県消防学校は昭和48年の設置から50年以上が経過しており、県は昨年2月に大和高田市の県立高田東高校跡地に移転する方針を発表した。だが県議会で自由民主党・無所属の会が出した修正予算案で整備事業費が削除され、可決。その後、有識者らでつくる検討部会が、高田東高跡地と五條県有地の2案を比較検討した上で県に判断を委ねていた。
県が検討した結果、五條県有地について、消防学校が南部中核拠点の敷地を活用し教育訓練の充実強化が期待できる▽災害時に県外から派遣された応援部隊の執務室、宿泊場所として消防学校を使用できる-の2点を理由に決めた。
また、高田東高跡地については、県と大和高田市が連携して活用に取り組むとした。