災害時 迅速な電力復旧を 関西電力送配電が奈良市で訓練
2025年03月12日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
関西電力送配電奈良本部は、大規模災害に備えた訓練を奈良市の青山近隣公園で行った。作業員らは、電力設備の修理やドローンでの被災状況の確認などに当たった。

高圧発電機車で応急送電の準備をする作業員ら=奈良市

ドローンで配電設備の被害状況を確認する作業員ら
訓練は「奈良市を震源とする、マグニチュード︵M︶7・4、最大震度7の大規模地震が発生」との想定で実施。県と奈良市、斑鳩町、安堵町、上牧町、山添村の防災関連の課の職員が参加した。
災害時に復旧拠点となる同公園に、作業員や復旧資材や機材を載せた車両が集結し、各地の被害状況を確認。奈良市危機管理課とともに、電力復旧に向けて応急措置を行うなどした。
さらに、高所作業車を使って損傷した電線を修理したり、高圧発電機車を使って避難所に電力を供給したりしたほか、配電設備などの被害状況をドローンで確認する作業も行った。
県防災統括室の米津浩幸参事は「こうした訓練を積み重ねることによって、災害時に迅速な電力復旧が県民の安心にもつながると感じた」と話していた。
同本部は県内6自治体と協定を締結し、駐車場や公園など計23カ所の復旧拠点を確保している。