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公示地価 県内17年ぶり下落脱却 建築コスト、金利上昇で先行き不透明


国土交通省が18日公表した令和7年1月1日現在の公示地価によると、県内397調査地点(全用途)の平均は前年から横ばいとなり、17年ぶりに下落を脱却した。住宅地は17年連続の下落だが、下落幅は縮まり回復傾向。商業地は3年連続、工業地は10年連続の上昇となった。
住宅地はマイナス0・2%だが、前年のマイナス0・3%から0・1㌽改善。継続調査の310地点のうち、利便性の高い近鉄大和西大寺駅周辺(奈良市)や学園前駅周辺(同)などの93地点で上昇し、人口減少、高齢化が進む県南部などの170地点で下落となった。
住宅地・戸建ての最高額は「奈良市学園北1-5-12」(1平方メートル当たり32万8千円)で、前年から6・5%の上昇。住宅地・マンションの最高額は「奈良市西大寺国見町1-7-20」(同38万1千円)で、8・9%上昇した。
奈良市では近鉄奈良線・京都線・けいはんな線沿線の住環境が良好な地域で上昇傾向が続いている。生駒市なども堅調なほか、大阪方面へのアクセスが比較的良好な大和高田市が上昇に転じた。
商業地は前年から0・9%上昇した。継続調査の74地点のうち、34地点で上昇し、24地点で下落。最高額は近鉄奈良駅前の「奈良市中筋町1番4」(同91万円)で9・6%上昇した。インバウンド(訪日外国人客)の復活で奈良旧市街地を中心に需要が増加したほか、近鉄新大宮駅周辺で外資系ホテルの開業や南都銀行本店ビルの移転などにより上昇幅がやや拡大傾向となった。
工業地は1・9%の上昇。工業団地などは災害リスクの少ない内陸が好まれ、上昇傾向が続いている。
先行きについて、不動産鑑定士の杉本忠樹さんは「建築コストが上がり、金利も上昇しているので不透明感がある」と話している。

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