奈良国道事務所 7人常駐 大淀町に道路復旧の出張所
2025年04月2日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
令和5年12月に土砂崩れが発生した下北山村の国道169号の復旧を迅速に進めるため、近畿地方整備局奈良国道事務所は1日、大淀町に「奈良南部災害復旧対策出張所」を開所した。

標札を掲げる喜多弘所長(右)=大淀町
国道169号は現在、下北山村前鬼~同村上池原の約2・9㌔の区間について、県が桟橋をかけて崩落部分を避けるように開通している。出張所では、この区間の復旧を急ぐほか、川上村から上北山村までの国道169号伯母峯峠道路、五條市から和歌山県新宮市を結ぶ国道168号の五條新宮道路などの整備にあたる。
出張所は近鉄下市口駅近くの県南和労働会館の2階に設置。これまで奈良市内から出向いていた職員らが、出張所に7人常駐することで、移動時間などが大幅に短縮できるという。
この日、出張所前に高さ150㌢、幅40㌢、厚さ約4㌢の1枚板の標札が掲げられ、喜多弘所長は「道路復旧は地域に暮らす皆さんの生活に直結する。少しでも早く元の生活に戻れるよう全力で事業を進められるよう努力したい」と話した。