特殊詐欺多発で貼って啓発 生駒市が公用車や郵便車両にマグネットシート
「特殊詐欺、SNS型投資・ロマンス詐欺多発警報(特殊詐欺等多発警報)」を発表した生駒市は、注意喚起のマグネットシートを公用車に貼ったり、ごみ収集業務を委託している業者に配布したりして啓発に努めている。7日には、終日市内を巡る郵便配達の車やバイクにつけてもらおうと、マグネットシートとステッカーを生駒郵便局に贈呈する。

「特殊詐欺等多発」と書かれたマグネットシートが貼られた生駒市の公用車=同市役所
警報は1月27日に発表し、7月31日までを対策強化期間としている。県警によると、特殊詐欺の県内被害額は令和5年の約5億9310万円(件数230件)から6年の暫定値では約13億4340万円(270件)、生駒市では5年の約3050万円(31件)から6年の暫定値で約1億3420万円(37件)に増えた。
発表後に市長と生駒署長が高齢者が集まるイベントで注意喚起したほか、市職員が高齢者の集まりで出前講座を行っており、期間中に計約100カ所で実施する予定。生駒署では注意喚起の懸垂幕を掲示している。またすでに「特殊詐欺等多発」と書かれたマグネットシートを市公用車約20台に貼ったほか、ごみ収集車にも貼ってもらおうと市が業務委託している業者に約100枚を配布した。

生駒署の庁舎に掲げられた懸垂幕
さらに7日にはこのマグネットシート50枚と、同じ文言のステッカー132枚を生駒郵便局に贈呈し、生駒署で式典が行われる。シートは郵便物を配達する車25台に、ステッカーはバイク66台に2枚ずつ貼ってもらい、注意を呼びかける。市防犯交通対策課の担当者は「郵便配達の車やバイクは市内で見かけることが多く、効果が大きいのではないか」と話している。