「平城市長選」投票、高校生が模擬選挙で1票 18歳選挙権考える
来夏の参院選から選挙権年齢が18歳以上に引き下げられるのを前に、県立平城高校(奈良市)の1年生41人が「模擬市長選挙」に取り組み、若者の投票率アップの方法について話し合った。

本物の投票箱に投票する生徒
高校生に選挙について考えてもらおうと、同校と教育連携を行っている帝塚山大が共同で企画。普通科の「教育コース」の生徒が「教育入門」の授業として、帝塚山大の学園前キャンパスで取り組んだ。
模擬選挙は、架空の「平城市」で市長選挙が実施されるとの想定。男女3人の生徒が立候補し、「特産品開発の奨励」「女性の社会進出のための環境づくり」などのマニフェストを考案して選挙公報を配布、それぞれ演説も行った。
投票は、奈良市選管がこの日のために作製した投票用紙と、本物の投票箱を使用。生徒たちは少し緊張した様子でそれぞれ1票を投じた。
投票後に行われた討論では、候補者を選んだ基準について「身近で今、自分が困っていることを改善してくれるから」「実現しやすいマニフェストだから」などの意見が。20票を獲得して〝当選〟した小倉安姫子さん(15)は「これまで選挙は自分には関係ないと思っていたが、興味がわいた。もっと手軽に投票できる仕組みができれば、若者の投票率も上がるかも」と話していた。
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