近鉄郡山駅前にコワーキングスペース、始発から終電まで利用OK 「地域の人が集まる場に」
地域の人に活用してもらおうと、奈良県大和郡山市の社会福祉士、仲谷直美さん(49)が同市の近鉄郡山駅前に、コワーキングスペース「こはるーむ」をオープンした。早朝から深夜まで利用でき、ミーティングルームやセルフカフェなどさまざまな用途にあわせた設備がある。「学生から会社員まで幅広い人が集まる場にしたい」と話している。
同駅前の大和郡山病院(同市)に勤務していた仲谷さんが、通勤途中にシャッターが閉まったままの物件を見かけたことがきっかけ。その後独立を思い立ち、事務所を探す過程で物件の持ち主に連絡し、昨年6月に購入した。
「これだけの好立地。自分だけで使うのはもったいない」と、地域の人も使えるコミュニティースペースや貸事務所も兼ねることに。地域密着型起業を応援する総務省の補助金制度「ローカル10000プロジェクト」を利用し、リノベーションを行った。
建物は2階建て延べ床面積150平方㍍で、白を基調にしている。1階は、路面販売可能なレンタルスペースや飲食持ち込みができるミーティングルーム、セルフカフェを設置。2階は間仕切りして机と椅子を設置した10個のセミプライベートスペースや、仮眠ができる2段ベッドのほか、オンライン会議などに対応したテレフォンブース(事前予約が必要)もある。

セルフカフェで訪れた人と話す仲谷直美さん(右)
仲谷さんは「出勤前などに朝ご飯を持ち込んで食べてもらったり、学生には自習に利用してもらったり、使い方は多種多様。あったらいいなと思うものを詰め込んだ。地域の人に愛される新しい居場所として育ってほしい」と話している。
営業時間は午前5時から翌午前0時まで。15分110円(終日2640円)から。月額制の場合は1カ月(週1回利用)5500円から。問い合わせはメール(info@koharoom.com)。