「白髭の梅」枯死、市文化財指定解除 奈良市月ヶ瀬の古木
2025年04月24日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
国の名勝に指定されている奈良市月ケ瀬地区の月ケ瀬梅林にある「月ケ瀬桃香野奥ノ谷のウメの古木」が枯れ、同市が市指定文化財の指定を解除したことが23日の市議会観光文教委員会で報告された。
平成22年に同文化財に指定された樹齢約400~500年といわれる古木で、「白髭の梅」の名称でも知られる。物販などを扱う「湖畔の里つきがせ」の正面にあるが、元は北東の川沿いにあった。
令和3年ごろから樹勢が衰え、枯れ枝の伐採や施肥などの対策を施したが、昨春は花や葉が芽吹かず同年5月に枯死を確認したという。
市文化財保護審議会から市教育委員会に解除の答申があり、3月定例教育委員会で指定解除を決定した。