生駒山越える帰宅訓練 大阪市~生駒市役所を徒歩で 27日に実施
2025年04月25日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
生駒市は27日、南海トラフ巨大地震などの発生に備え、大阪市鶴見区の花博記念公園鶴見緑地から生駒山(標高642㍍)を通り生駒市役所まで歩く帰宅困難徒歩訓練を実施する。生駒市は大阪市内に通勤・通学する人が多いベッドタウンとして知られるが、徒歩で帰宅するには生駒山が難所となる。こうした訓練は平成26年以来、11年ぶり。

平成年に行われた帰宅困難者訓練で、生駒山を登る参加者(生駒市提供)
一般参加の10~70代17人と、生駒市職員17人、小紫雅史市長、領家誠副市長が歩く予定。
午前9時に同緑地をスタートし、午後4時ごろに生駒市役所に到着予定で、コースは大阪府大東市の阪奈道路沿いや生駒山麓公園を通る約18㌔と、同府東大阪市や生駒山上遊園地を通る約20㌔の2種類がある。小雨決行、荒天中止。
生駒市危機管理課の担当者は「大阪市から帰宅するには生駒山を越えることが文字通りハードルになる。安全に帰られることを確認し、災害時に備えてほしい」と話している。
同市は今年度を「総合防災訓練の年」と位置づけ、10月に防災用品販売や講演会などの防災マルシェ、11月に避難所生活を体験する避難所宿泊訓練を予定している。