甘い香りと淡い紫の優美な姿で魅了 春日大社で藤の花が見頃
2025年04月30日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

見頃を迎えた「砂ずりの藤」=奈良市の春日大社
春日大社(奈良市)で、ゆかりの深い藤の花が見頃を迎え、甘い香りと淡い紫色の優美な姿が参拝者らを魅了している。
春日大社は古くから藤が自生しているうえ、藤原氏の氏神として信仰され、社紋も「下がり藤」。巫女の簪(かんざし)も藤を意匠化している。
回廊内の棚では、花房が長く垂れ下がる「砂ずりの藤」が咲いているほか、大社の萬葉植物園では早咲きから遅咲きまでの20品種の藤が開花。植物園の担当者は「今年は天候の影響で一斉に見頃を迎えました」と話している。
萬葉植物園は一般700円、小中学生300円。問い合わせは春日大社(0742・22・7788)。