特別な柿の葉ずし登場 毎月8日「平宗の日」に
奈良の伝統料理の「柿の葉ずし」を全国に広めようと、柿の葉ずしの老舗「平宗」は、毎月8日を「平宗の日」に定めた。この日だけの特別な柿の葉ずしを販売する。

限定の柿の葉ずしをPRする飯田恭代さん=天理市
8日は、創業者である平井宗八の名前に数字が含まれていることや柿の葉(は)にちなんで決定。令和5年夏頃から、女性従業員らでつくる開発チームが、8日に提供する柿の葉ずしのパッケージデザインを考え、試作を繰り返すなどして実現した。
柿の葉ずしファンの間口を広げるため、具材はあえてオーソドックスなサバやサケは外している。4月8日に販売した柿の葉ずしは、「アスパラ生ハム」と「あさり佃煮」。それぞれ、桜の花びらを思わせるピンク色の生ハムやうまみのあるあさりが酢飯になじんだ逸品だ。5月8日は「白子たけのこ」と「漬けかつお」を販売予定。

4月に販売した「アスパラ生ハム」と「アサリのしぐれ煮」の柿の葉ずし
広報担当の飯田恭代さんは「郷土料理を現代版に進化させつつも旬の食材を取り入れた。柿の葉をはずしたときに現れる『なぞ』の食材との味わいをぜひ楽しんでもらいたい」と話す。
2種8個入りで2500円。奈良店本館(奈良市)や大阪上本町駅ナカ店(大阪市)など直売店13店舗(各店10個、吉野本店は除く)のほか、ネットショップでも販売する。問い合わせは本社工場(0743・64・2238)。