「ウクライナ国民はPTSD深刻」 奈良「正論」懇話会でジャーナリストの佐々木氏講演
2025年05月18日 奈良県専売会 ニュース&トピックス, 産経新聞奈良支局 最新ニュース

講演する佐々木正明氏=奈良市
奈良「正論」懇話会の第95回講演会が16日、奈良市の奈良ホテルで開かれ、大和大学社会学部教授で、ジャーナリストの佐々木正明氏が「With プーチン時代をどう生き抜くか」と題して講演した。
佐々木氏は今年2月下旬から3月初旬、ロシアによる侵略を受けて戦時下にあるウクライナを訪問。講演ではその際の映像を交えながら、未明の時間に鳴るけたたましい警報サイレンの音や1日に何度も見かけた葬列、兵士の墓などの状況を振り返った。
一方、2022年に始まったロシアの侵攻から3年以上が過ぎ、「国民のPTSD(心的外傷後ストレス障害)が深刻になっている」と指摘。またウクライナのゼレンスキー政権は「安易な停戦はしない」とし、「ウクライナのロシアへの恨みは100年たっても消えない」と厳しい見方を示した。