北葛城郡4社協、災害時の機材確保 シルバー人材センターと協定
2025年05月29日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
北葛城郡内の上牧、河合、王寺、広陵各町社会福祉協議会(社協)はそれぞれ、地元の各町シルバー人材センターと、災害時の機材の貸借に関する協定を結んだ。災害時にセンターが管理する機材を社協に無償で貸し出し、災害ごみの運搬などに活用したいとしている。こうした協定締結は県内では初めてという。

締結式を終え、協定書を手にする関係者=上牧町(同町社会福祉協議会提供)
1社協と1シルバーセンターの間で協定を締結。社協は災害時に災害ボランティアセンターを運営し、軽トラックや清掃道具などを借り受けてボランティアに生活再建のために被災世帯の災害ごみの片づけや運搬などに取り組んでもらう。
上牧町社協によると、社協は地元自治体の補助金などで運営。資金面で十分とはいえず、機材の確保も完全にはできない状態で、この協定で災害ボランティアが使う機材を確保したいとしている。
4社協と4シルバー人材センターの代表らが集まり今月日、合同の協定締結式が上牧町の町保健福祉センターで行われた。
郡内4町は町域が狭いことから、発生が予想される南海トラフ巨大地震などの大規模災害時には、4町社協が合同で災害ボランティアセンターを運営することも検討している。