山辺高、大和茶の茶摘み みずみずしい新芽 おいしいお茶に
2025年05月29日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

茶の新芽を摘み取る県立山辺高の生徒たち=奈良市
県立山辺高校(奈良市)は生徒たちに地域の伝統を知ってもらおうと28日、茶摘み体験を実施した。生徒10人が、みずみずしい新芽を手際よく摘み取った。
大和茶の産地・大和高原にある同校の敷地内には、約4千平方㍍の茶畑があり、毎年生徒らによる茶摘み体験を行っている。今年は27~29日に実施。茶の木の刈り取りを冬に行った影響で、例年より1週間ほど摘み取りが遅れたという。
恒例の大和絣(かすり)に茜(あかね)だすきをかけた伝統的なスタイルに身を包んだ農業探究科1年の藤本曖美(あいみ)さん(15)は「衣装がとてもかわいい。おいしいお茶になってくれたら」と笑顔を見せた。
27~29日に収穫される新芽は約1㌧となる見込み。蒸気で蒸して揉み、乾燥させたのちに製茶となる。今後、煎茶とほうじ茶の2種が校内で販売するほか、製菓の材料としても活用する。