県立高4校へ自転車ヘルメット JA共済連県本部が寄贈
自転車事故の被害防止に役立ててもらおうと、全国共済農業協同組合連合会(JA共済連)県本部は30日、県警に自転車用ヘルメット50個を寄贈した。県警は県立高校4校の自転車通学の生徒らに配る。

県立郡山高の植村麻未さん(左)にヘルメットを手渡す県警交通部の朝山昭彦参事官=大和郡山市
県警によると、令和2~6年の全国の自転車乗車中の死亡事故の致命傷は、頭部の損傷が半数を占める。一方で、5年4月の道路交通法改正で自転車利用者のヘルメット着用が努力義務化されているが、6年度の県の普及率は13・7%で、全国平均の17・0%を下回った。
同県本部はそうした現状を踏まえ、自転車通学の高校生たちに寄贈したヘルメットを着用してもらうことで、啓発モデルになってもらおうと寄贈を決めた。この日は郡山高で寄贈式が行われ、県警交通部の朝山昭彦参事官が同校の村井博樹校長と生徒会の2年、植村麻未さん(16)に目録とヘルメットを手渡した。
朝山参事官は「自転車事故の重大な被害を少しでもなくすために、通学で日常的に着用することを推進してもらえたら」と期待した。植村さんは「市内の通学路は道が狭く車も多いのでヘルメットを着用している。ヘルメットをかぶっていない人にも勧めたい」と話した。
県警はこの日生駒高にも寄贈したほか、後日に県立商業高と香芝高に寄贈する予定。