児童らが茶摘み 新芽の生茶味わう 天理市の小学校
2025年06月6日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
天理市立福住小学校の児童たちが4日、近くの茶畑で恒例の茶摘みを行った。持続可能な循環型里山の暮らしの実現に向けた市の「大和高原福住村プロジェクト」の一環。児童らは、大和茶の一大生産地だった同市福住町で耕作放棄された茶畑再生にかかわっている。

茶の新芽を摘む市立福住小の児童ら=天理市
同小3、4年生22人は、近くに住む中西和子さん(83)の約300平方㍍の茶畑で、新芽を次々と摘み取った。その後、学校に持ち帰った新芽を急須に入れ、お湯を注いで生茶を味わった。児童らは「豆の香りがする」「色は薄いけれど、ちゃんとお茶の味がする」と口々に感想を話した。
茶畑再生にかかわる健一自然農園(大和郡山市)の伊川健一さん(43)は「この地域はお茶と歩んだ歴史が深い。子供たちに生の茶葉を味わってもらい、焙煎したり手を加えたお茶との味の違いを感じてほしかった」と話した。