喜光寺でハスが開花 12日から4寺院で「奈良・西ノ京ロータスロード」
2025年06月11日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
奈良時代の僧、行基ゆかりの喜光寺(奈良市)で、夏の到来を告げるハスの花が咲き始めた。市観光協会はハスで彩られる同寺と西大寺、唐招提寺、薬師寺(いずれも同市)を巡るイベント「奈良・西ノ京ロータスロード」を12日~8月11日に行う。

咲き始めたハスの花‖奈良市の喜光寺
行基が庶民に仏の教えを説く拠点とし、晩年を過ごした喜光寺。平城宮跡にも近いこの古刹では例年、本堂近くに置かれた約250鉢のハスが順にピンクや白色の花を咲かせ、参拝者の目を楽しませる。今年は今月8日に初めて開花し、現在数輪が咲いている。
小林澤應副住職は「社会でいろいろなことが起こる中、花を見て癒やしてほしい」と語る。ハスは午前中に花を開いて午後には閉じる。見頃は7月になりそう。拝観料は500円。
ロータスロードでは4寺院の共通拝観券を4千円(オリジナルグッズ含む)で販売し、同券提示で特別な御朱印(別に納経料必要)を授与する。今年は新企画として西大寺で、蓮の花の文様の瓦を紙に写し取る拓本体験もある。
ロータスロードについて問い合わせは奈良市観光協会(0742・30・0230)。