平城宮の「隼人」知って 8月に祭り開催 奈良市の平城宮跡歴史公園
2025年06月27日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

吉福社中による舞のイメージ(平城京魅力創造発信実行委員会提供)
古代に九州南部に居住した「隼人(はやと)」と呼ばれる集団は朝廷に抗ったが、その後平城宮で警護などにあたったとされる。そんな隼人について知ってもらうイベント「平城宮隼人祭り」(平城京魅力創造発信実行委員会主催)が8月23日、奈良市の平城宮跡歴史公園で開かれる。
平城宮跡では過去に独特の渦巻文様が施された「隼人の楯」も出土。奈良文化財研究所のシンボルマークはこの文様をデザイン化したものだ。だが、一般には隼人のことはあまり知られていないためこの祭りを企画し、鹿児島県の人らとの交流を深める機会ともする。
当日は午後6時から朱雀門前特別ステージで神楽団「吉福社中」が隼人神の舞を披露する(申し込み不要)。8月23、24日には鹿児島県の名産品を集めた市も予定している。また、両日には盆踊りなどさまざまなイベントがある「平城京まつり」が開催される。
問い合わせは平城宮跡歴史公園(0742・35・8201)。