市民から1億3千万円遺贈寄付、生駒市 小中学校新校舎の備品などに活用
2025年06月30日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
生駒市は、故人となった市民から遺贈寄付で1億3千万円が寄付されたと発表した。遺贈寄付は生前に遺言書などで寄付の意思を残せば、死後に遺産が寄付される制度。同市でこの制度による寄付は今回が初めてで、寄付額としては過去2番目に高いとしている。
今回の寄付金は、令和10年度に小中一貫校になる予定の市立生駒南小学校と市立生駒南中学校の新校舎の備品や、9年度に導入する市役所のワンストップ総合窓口の備品などに使われる。ワンストップ総合窓口は、引っ越しや出産などで必要な手続きを1カ所の窓口でできるようにする仕組み。
市は2年度から遺贈寄付に本格的に取り組んでいる。相続税の対象にならないのが特徴で、今回を除き、6人が遺贈寄付の意思を示しているという。
市企画政策課の担当者は「遺贈寄付があれば、市の施策に十分活用させていただきたい」と話している。