御所まちの取り組みを世界に 日本薬科大教授ら台湾の学会で発表

古い町家が並ぶ「御所まち」=御所市
日本薬科大(埼玉県伊奈町)の多根井重晴教授(薬学)らは5月、銭湯を中心とした御所市のまちづくりについて、台湾で開かれた国際学会で発表した。出席者からは「ユニークな取り組みだ」などといった声があがったといい、多根井教授から報告を受けた山田秀士市長は「多くの海外の方にアピールしていただけてうれしい限り」と喜んだ。

学会への発表を報告した多根井重晴・日本薬科大教授(左)と山田秀士市長(中央)=御所市
江戸時代の街並みが残る御所市の陣屋町「御所まち」では令和4年、地元企業が廃業した銭湯「御所宝湯」を復活開業したほか、周辺の古民家をホテルや御所の食材を使った料理を提供する飲食店としてリノベーション。御所まち全体を1つのホテルとみなし、周遊する仕掛けにしたのが功を奏し、今では国内外から観光客が訪れている。
多根井教授は台北市で5月中旬に開催された「スポーツ・レジャー・ホスピタリティ・マネジメント国際学術研究会」で、こうした取り組みをポスターを使って紹介。出席者からは「本来は1つの建物の中に飲食店や娯楽などを集約するのがホテルの役割だが、まち全体をホテルに見立てるという着眼点はユニークだ」などと関心を寄せる声が上がる一方で、「銭湯という人に裸を見せる文化がない国の人たちが訪れるのには、もう一工夫いるのでは」と指摘する人もいた。
今月上旬に御所市役所を訪れた多根井教授は、山田市長にその様子を報告。御所まちのまちづくりについて「地域住民と来訪者の交流を通じたホスピタリティの実践モデルといえる。薬学教育の根幹でもある『癒やし』を、訪れる人の心に働きかけるための演出は目を見張るものがある」と話した。
山田氏は「御所まちの街並みは市の財産。こうした発表を通じて多くの外国人にアピールしていただけたのはうれしい限り。魅力を発信するためにも力を貸していただきたい」と期待を込めた。


































