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シルクロードの文化交流示す資料 富雄丸山古墳とウズベク出土の虺龍文鏡を同時展示へ


左から「富雄丸山虺龍文鏡」(奈良市教育委員会提供)、「サマルカンド虺龍文鏡」(ウズベキスタン共和国芸術文化振興財団提供)

奈良市は7月31日、奈良国立博物館で令和9年7~8月の開催を予定している姉妹都市のウズベキスタン・サマルカンド市との特別交流展で、富雄丸山古墳(4世紀後半)から出土した国内最大の虺龍文鏡(きりゅうもんきょう、直径19・1㌢)と、サマルカンド市のコクテパ墳墓(紀元前1世紀)で出土した同形の鏡(直径18・7㌢)を合わせて展示すると発表した。シルクロードの文化交流を示す貴重な資料としており、コクテパ墳墓の鏡は日本初公開という。
中国では紀元前の前漢時代、武帝が外交官の張騫(ちょうけん)を西域に派遣して中国と中央・西アジアの文化交流が始まり、シルクロードが開拓されたとされる。ウズベキスタン国内でも前漢の青銅器などが出土し、コクテパ墳墓の虺龍文鏡はシルクロードの開拓時代を物語る資料として国宝級の扱いをされているという。同墳墓はサマルカンド市中心部から約30㌔北に位置し、人骨と金の装飾品があったことから、地位の高い女性が埋葬されたとみられている。
国内で虺龍文鏡が古墳から出土するのは珍しい。市ではシルクロードによるサマルカンド市とのつながりを知り、鏡の対比ができる貴重な機会としている。
交流展は令和9年7~8月の開催が予定されており、市は展示を充実させるため今年9月末までふるさと納税で寄付を募っている。詳細はホームページ。

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