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富雄丸山古墳の蛇行剣展示施設建設へふるさと納税で寄付募る 奈良市


クリーニングによってさびが落とされた蛇行剣。左下方に黒漆塗りの柄が確認できる=橿原市(彦野公太朗撮影)

奈良市は、日本最大の円墳、富雄丸山古墳(4世紀後半、直径109㍍)から出土した東アジア最大の蛇行剣、類例のない盾形銅鏡などを展示する「同市文化財センター(仮称)」の建設に向け、15日からふるさと納税で寄付を募る。国宝級ともいわれる異形の出土物を後世に継承するため、市の予算を補強する目的で1億円の調達を目指す。
予定地は道の駅「クロスウェイなかまち」南側で、同古墳の近くに位置する奈良市石木町の約7千平方㍍。既存の埋蔵文化財調査センター(大安寺西)が老朽化し、収蔵スペースが不足したため新たな施設を建設する。令和11年度の完成を目指している。
今年度中に用地買収と基本設計を予定しているが、物価高騰の影響などにより総工費が見通せず、寄付を募り予算を増強することにした。
同古墳からは、全長237㌢、装具を含めると285㌢に及び、うねるように屈曲する刃を持つ蛇行剣のほか、精緻な文様が施された国内最大級の銅鏡「鼉龍文盾形(だりゅうもんたてがた)銅鏡」(長さ64㌢、幅31㌢)、逆S字形の文様が特徴で国内最大の「虺龍文(きりゅうもん)鏡」(直径19・1㌢)、保存状態の良い木棺など、ほかに例のない出土物が相次いで見つかっている。4世紀の倭国の歴史を記した史料は少なく「空白の4世紀」と呼ばれるが、同古墳での一連の発見は謎を解き明かす手掛かりとして考古学者の関心を集めている。
仲川げん市長は「考古学ファンをはじめ、国民の関心を集める希少な発見が続いている。適切に公開できる施設を建設したい」と話した。

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