盾持人埴輪のミニチュア土製品など展示 橿考研で企画展 9月7日まで
県内の昨年度の発掘成果を紹介する恒例の企画展「大和を掘る」が、橿原市畝傍町の県立橿原考古学研究所付属博物館で開かれている。御所市の古墳で見つかった全国的に類例のない「盾持人埴輪(たちもちびとはにわ)」の形をしたミニチュア土製品、中国の精巧な龍泉窯(りゅうせんよう)系の青磁碗(平安時代末~鎌倉時代)など約500点が並ぶ。9月7日まで。

盾持人埴輪のミニチュア土製品
盾持人埴輪のミニチュア土製品は高さ約10㌢で、御所市の出屋敷北十三遺跡の方墳(4世紀末~5世紀初め)で出土。粘土板に模様を施して盾を表現し、人物の頭部が欠けた状態で見つかった。古墳祭祀(さいし)に用いられたとみられる。
香芝市の前方後円墳、狐井(きつい)稲荷古墳(5世紀後半、全長80~90㍍)からは円筒埴輪が並んだ状態で出土。同古墳は23代顕宗(けんそう)天皇の墓とされ、被葬者を探る重要な資料として注目される。

完全な状態で発掘された中国製の青磁碗=橿原市の橿原考古学研究所付属博物館
明日香村の島庄(しまのしょう)遺跡では、飛鳥時代の石組み溝や掘っ立て柱建物跡が発掘された。同遺跡は蘇我馬子の邸宅や草壁皇子の嶋宮があったとされ、写真パネルで紹介。調査では、馬子邸か嶋宮に関わるかは判断できなかったといい、今後の調査に期待がかかる。
桜井市内では、縄文時代後期(約4千年前)の祭祀用とされる分銅形土偶が完全な状態で出土。近畿で10例ほどしか見つかっておらず、展示を通じて縄文人の思想に迫ることができる。
月曜休館。入館料は大人400円、高校・大学生300円、小中学生200円。ただし、国内の18歳未満と高校生は無料。今月30日、9月6日は同研究所講堂で発掘成果の報告会が開かれる。いずれも午後1時からで聴講無料。問い合わせは同博物館(0744・24・1185)。


































