奈良市の新ごみ処理施設計画 3候補地の調査方針を市議会に説明
2025年08月28日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
奈良市の新ごみ処理施設建設計画で、仲川げん市長は27日の市議会との懇談会で、今後の議論のための調査の方針を説明した。市の策定委員会が選定した候補地3カ所について、概略的な施設配置や造成計画などを検討して造成費を試算するほか、地質調査、プラントメーカーによる建設費の見積もりなどを実施する。建設計画関連の予算は現状ゼロで、調査費の予算計上を市議会側が認めるかが今後の焦点となる。
仲川氏は今後の方針としてこのほか、アクセス道路の整備事業費の試算、交通量調査、候補地それぞれの地域振興策の検討をあげ、これらを基にした概算事業費の比較を踏まえて候補地の妥当性を検証するとした。仲川氏は前回の懇談会で「踏み込んだ議論に移るため地質調査などが必要」と述べていた。
仲川氏はさらに、隣接している生駒市や大和郡山市が想定するごみ処理施設の稼働年数に触れ、将来的に広域化の可能性があるとした。懇談会後、仲川氏は「奈良市がいい施設を作れば、タイミングを見て合流したいとする自治体が現れるかもしれない」と述べた。


































