傘貸し出しでプラごみ削減へ 大阪産大生らが企画 イオンモール橿原

貸し出し用の傘を手にする大阪産業大の学生=橿原市
大阪産業大(大阪府大東市)の学生たちが、橿原市の商業施設「イオンモール橿原」で来年7月まで、無料の傘貸し出しプロジェクト「エニKASA」を行っている。急な雨でビニール傘を購入して使い捨てするのではなく、傘を借りてもらうことで、プラスチックごみ削減につなげたい考えで、「この取り組みが世の中に広がってほしい」と話している。
エニKASAは、同大学建築・環境デザイン学部の花嶋温子教授のゼミの学生らが始めたプロジェクトで、「Anytime(いつでも)、Anywhere(どこでも)、Anyone(誰でも)」から命名。昨年6月から、大学構内で実施している。
そうした中で、今年3月にイオンモール橿原で新館「ウエスト・ビレッジ」がオープン。本館から新館までの距離が約500㍍あることから、来館者から「貸し出し傘を置いてほしい」との声が上がり、エニKASAを導入することになった。
今回貸し出しているのは、館内の忘れ物のうち警察署での保管期限を超えて戻ってきた傘約100本。人の行き来の多い従業員入口や、新館と本館をつなぐ連絡通路など4カ所に配置している。
利用するには氏名などを記入する必要はなく、返却期日もなく、傘が戻ってくるかは利用者の善意にかかっている。先行して大学構内で実施しているエニKASAは、忘れ物の傘本から始めたが、現在は3本しか残っていないという。今回は利用者がこの取り組みに賛同して、傘を返却してくれるかどうかを調べる社会実験も兼ねている。
3年の富村悠希さん(20)は「先輩たちが始めた取り組みが、多くの利用者がいるこの場所で始められたことがとてもうれしい。これを機に、大学だけでとどまっていたこのプロジェクトが、世の中に広まってほしい」と期待を込める。
花嶋教授は「利用者の少しの善意が小さな環境行動につながる。1年かけて返却傾向を調べたい」と話した。


































