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宮大工育成へ「伝統建築科」 県立奈良南高に来春新設


県教育委員会は9日、県立奈良南高校(大淀、吉野町)に学科改編に伴い、伝統建築を守る技術を習得する「伝統建築科」を令和8年4月に新設すると発表した。国宝建造物の件数が全国1位の奈良県にあって、全国から生徒を募集し、社寺などで従事する宮大工を育成するのが狙い。高校に伝統建築の技術を身につける学科が設置されるのは全国的に珍しい。

県文化財保存事務所のインターンシップで塗装の実習に取り組む高校生たち=平成29年、斑鳩町

同校は令和3年4月に当時の県立大淀高校と吉野高校が統合して誕生。現在、普通と建築探究、森林・土木探究、情報科学、総合の5学科がある。県教委は、このうち定員割れが続いている建築探究と森林・土木探究を廃止し、社寺の修復技術に特化した伝統建築科を設置することにした。
県内には東大寺や法隆寺、春日大社など伝統建築を数多く持つ社寺が点在しているが、修復技術の担い手不足が懸念されている。こうした中、近くに金峯山寺や吉野神宮があるほか、スギ、ヒノキといった木材も豊富な恵まれた環境を生かして学んでもらう。
県教委によると、定員は37人程度の予定で、県外を含めて募集する。宮大工の指導を受けたり、修復現場を見学したりしながら、伝統建築の専門技術を学ぶ。
県内ではこれまで、県文化財保存事務所が法隆寺の修復現場で高校生を受け入れるインターンシップなどを行ってきた。
県教委の大石健一教育長は「本物に触れ、思想や文化、風土も学んでもらい、修復施工に関わる人材の育成を目指したい」と話している。

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