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戦時中の奈良を振り返って 帝塚山大が特別展 学生らが解説文


会場では、戦時下の暮らしを描いた絵が展示されている=奈良市

 

戦後80年に合わせ、帝塚山大は、戦時中の様子を描いた絵や写真を展示する特別展「奈良と帝塚山学園の『戦後80年』」を奈良市の東生駒キャンパス図書館で開催している。12月1日まで。
展示は、戦時中の同学園の生徒らの様子を写した資料写真と、天理市福住町で生涯を過ごした故・永井清繁さん(1905~99年)が描いた絵10枚のパネル展示「戦時下の奈良山里」の2部構成。

志願兵の見送りの様子を撮影した写真も=昭和19年(帝塚山大提供)

永井さんの絵は、出征軍人の見送りや赤紙を受け取った人々、農作業を手伝う学生、軍需工場に動員された学徒らの様子を素朴なタッチで描写。関連した写真も展示され、当時の市井の人々の暮らしがよく分かる。
写真と絵の解説文は文学部の学生ら11人が担当。当時のことを調査し、描かれた時代を特定する作業も行った。
プロジェクトリーダーの文学部3年、柴田清佑さん(21)は「戦時下の暮らしを調べていると、資源のない日本が松やにでさえ燃料になるのではないかと採取した当時の厳しい状況を、追体験する気持ちになった」と話す。
一方、同学園では通学中に生徒1人が爆撃で亡くなっており、展示を監修した河口充勇教授は「戦争は決して遠い存在ではなく、自分たちにも学校にも記憶があることを知ってもらい、戦争と平和について考えてもらえるきっかけとなれば」と話している。
一般も観覧可能。10月からは展示入れ替えもあり、奈良の戦争遺跡についても展示する予定。
問い合わせは同大学(0742・48・9122)。

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