管理栄養士の卵 弁当考案 ヘルスチーム奈良 近畿89店舗で販売

イオン大和郡山店で試食を勧める学生ら=大和郡山市
奈良県内の4大学(奈良女子大・近畿大・畿央大・帝塚山大)で管理栄養士課程を専攻する学生らでつくる食育ボランティアサークル「チーム菜良」が考案した、1食120㌘以上の野菜が取れる弁当(いずれも646円)が近畿地区のイオンなど89店舗で販売されている。28日まで。
同サークルは、商業施設や飲食店のメニュー考案などを行っている。弁当の販売は昨年に続き2回目。学生らは県内の成人男女の野菜摂取量が約270㌘で、理想とする摂取量350㌘より少ないことに注目。「野菜をもっと食べてもらいたい」とカボチャやサツマイモ、小松菜といった旬の野菜を用いた弁当のメニューを考案した。

学生らが考案した弁当
18日にはイオン大和郡山店(大和郡山市)内に特設コーナーを設置。「豚肉とナスの照り焼き仕立て」や「油淋鶏彩りパプリカ添え」などをメインとした、彩り豊かな4種の弁当が並び、学生ら25人が買い物客に試食を勧めた。帝塚山大3年生の田原乃羽(このは)さん(20)は「野菜のおいしさを感じてもらい、ヘルシーな食生活を楽しんでもらえたら」とアピール。
試食した奈良市の女性会社員(53)は「どれもおいしく、日々の献立のヒントをもらえた。調理のマンネリから脱出できそう」と笑顔で弁当を手にした。
イオン大和郡山店の木下章・食品課長は「学生ならではの豊かな視点で作られたメニュー。お客様の反応も上々です」と話した。


































