県内初、橿原市教委が「不登校対策基本方針」
2025年10月24日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
橿原市教育委員会は、不登校対策基本方針を策定した。県内自治体では初めてで、全国的にも珍しいという。対策の基本理念を示し、市立小中学校への校内サポートルーム設置や不登校の子供たちの居場所となっている教育支援センター「虹の広場」(同市小房町)の拡充を盛り込んだ。来年度から順次、実現していくとしている。
方針では、「全ての子どもたちの学びを実現するため、合理的で多様な学びの場を確保すること」などとする基本理念を提示。各校が取り組むプランとして、不登校の防止や早期の兆候把握と早期支援、関係機関との連携を挙げている。
具体的な対策は来年度から実施する。市立小15校、市立中6校に、登校しても教室に入れない児童、生徒のための校内サポートルーム(仮称)を設置し、不登校支援コーディネーターを配置してケアの充実を図る。虹の広場では、家庭に出向く訪問支援チームを創設するなどサポート体制を強化する。
市教委学校教育課の担当者は「揺るぎない方針を示して取り組んだ方が効果がある。今年度中に各市立小中に方針を周知したい」と話している。


































