アフガン女性に心寄せて 天理市立北中・夜間学級の文化祭 生徒が作文で訴え

校歌を歌うカゼミ・セディゲさん(前列中央)=天理市
「夜間中学生に見る多様な文化」をテーマにした天理市立北中学校夜間学級(同市丹波市町)の文化祭が開かれた。生徒によるワークショップが行われたほか、作文や書の作品を展示。作文発表では、アフガニスタン出身の生徒が現地の女性の状況を説明し「心を寄せてほしい」と呼びかけた。(木村郁子)
生徒の発表の場として、平成8年から文化祭を開催。新型コロナウイルス禍で一時中断したが、昨年から再開した。現在の夜間学級の生徒数は33人。ベトナムや中国などから来日した生徒、事情があり小中学校で学ぶ機会を逃した日本人の生徒も在籍している。
アフガニスタンで女性教育に携わったカゼミ・セディゲさん(48)は、イスラム原理主義組織タリバンへの抵抗を描いた作品の前で作文を読み上げた。タリバンが実権を握る同国では命の危険があると感じ、令和元年夏に家族とともに来日。国際情勢が変化する中「アフガニスタンの現状は忘れ去られているのではないか」と訴えた。
タリバンによる女子教育の制限で学ぶ機会を奪われ、不安や絶望感を抱える女性も多いという。カゼミさんは、現地ではインターネットを活用して水面下で学習する環境が整ってきたとし、「どうか、女性や子供たちが希望に満ちた生活が送れるよう、心を寄せてほしい」と続けた。
また、勉強が苦手で小学校で不登校を経験したという奥田美代さん(74)は「文字を書けない、読めないことがコンプレックスで目立たぬように生活してきた。退職を機に夜間中学に入学し、勉強して経験を積むことで自信につながった」と発表した。
生徒が合唱を披露し、生徒の故郷に関するクイズも行われた。吉村和晃教諭は「生徒それぞれが問題を抱えてこの学校に通っていることを多くの人に知ってもらいたい」と話した。
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イオンモール橿原(橿原市)3階で24日まで開催された「奈夜中生徒会合同展示会」で同校と奈良市立春日中学校夜間学級、橿原市立畝傍中学校二部(夜間学級)の生徒の作文などを展示。12月13日に川西町コスモスホールで開かれる「識字合同学習会」でも展示する。


































