水木十五堂賞にしめかざり収集家の森須磨子さん 「人の思いを現代に」

福島県会津若松市のしめかざり

香川県観音寺市のしめかざり
大和郡山市ゆかりの収集家、水木要太郎(雅号・十五堂)の功績をたたえ、歴史・文化資料の収集などで社会貢献した人を同市が表彰する第14回「水木十五堂賞」の受賞者に、出版物のレイアウトデザインを専門とするエディトリアルデザイナーで、しめかざり収集家の森須磨子さん(55)が選ばれた。しめかざり研究者として全国各地を訪問し調査。しめかざりのデザインの多様性や地域の人々の祈りや思いの形を紹介する展覧会や著書などを通して、保存・普及・啓発活動に取り組む姿勢が評価された。

森須磨子さん(大和郡山市提供)
森さんは香川県出身。武蔵野美術大大学院造形研究科修了。卒業制作をきっかけにしめかざりへの興味を抱き、日本各地で調査収集を続ける。平成29年には収集したしめかざり269点を母校の同大へ寄贈。令和2年には世田谷文化生活情報センター生活工房(東京都世田谷区)で展覧会「渦巻く智恵、未来の民具 しめかざり」を開催。日本各地のしめかざり約100点を展示し、風土に根差した素材やかたち、先人の智恵を紹介した。著書に「しめかざり~新年の願いを結ぶかたち」(工作舎)などがある。
今回の受賞について森さんは「季節を過ぎるとお焚き上げされ、モノも記憶も残りづらい民具。20年ほど前、年末年始の日本各地を歩き実物を収集するとともに、その根底にある『人の思い』を現代につなげることが大切と感じている。これからも賞に恥じぬよう、精進してまいります」とコメントした。
同賞は過去に、作家の荒俣宏さんや講談師の四代目旭堂南陵さん(令和2年死去)らが受賞している。
授賞式は来年2月14日午後1時半から、大和郡山市北郡山町の「DMG MORIやまと郡山城ホール」で開催。森さんの講演や、西谷大・国立歴史民俗博物館長、民俗学者の神崎宣武さんらを交えた記念座談会のほか、コレクションの一部もホールに展示される。参加無料で、8日から市ホームページで参加者を受け付ける。定員は240人。


































